ANAマイルの価値は使い方、時期、行先によってが変わってきます。
例えば・・・・
・貯めたマイルをどのクラスの搭乗券に交換するのか?
・国際線なのか国内線なのか?
・行先はどこなのか?
・いつ行くのか?
上記のように条件によって、搭乗券の値段が変動するため、一概に「マイルの価値は〇〇です」と言い切ることはできません。この記事では、ANAマイルがどのくらいの価値があるのかを検証してお伝えしています。
目次
ANAマイルの価値|国際線エコノミークラスの価値を検証
ANAの国際線エコノミークラスをレギュラーシーズンにマイルで利用する場合の価値は約2円~4円程度です。
今回の検証では、①日本/サンフランシスコ、②日本/ホノルル、③日本/香港の3路線で検証しました。
検証①|国際線エコノミークラスのマイル価値|成田/サンフランシスコ
成田/サンフランシスコを往復する場合を例に検証します。
成田/サンフランシスコの往復便を現金で購入した場合の料金をANAのサイトで確認しました。
何便か確認した結果、平均すると約170,000円でした。
必要マイル数は、45,000マイル(レギュラーシーズン)なので
成田ーサンフランシスコの1マイル当りの価値は、約3.8円となります。
170,000円 ÷ 45,000マイル
検証②|国際線エコノミークラスのマイル価値|成田⇔ホノルル
【成田ーホノルル】を往復する場合を例に検証します。
成田・ホノルルの往復便を現金で購入した場合の料金をANAのサイトで確認しました。
何便か確認した結果、平均すると約80,000円でした。
必要マイル数は、40,000マイル(レギュラーシーズン)なので、
成田ーホノルルの1マイル当りの価値は、約2円となります。
80,000 ÷ 45,000マイル
検証③|国際線エコノミークラスのマイル価値|≪成田⇔香港≫
【成田ー香港】を往復する場合を例に検証します。
成田・ホノルルの往復便を現金で購入した場合の料金をANAのサイトで確認しました。
何便か確認した結果、平均すると約50,000円でした。
必要マイル数は、20,000マイル(レギュラーシーズン)となりますので、
成田ー香港の1マイル当りの価値は、約2.5円となります。
50,000円 ÷ 20,000マイル
国際線エコノミークラスのマイル価値のまとめ
今回は3つの路線(サンフランシスコ/ホノルル/香港)のレギュラーシーズンで検証し、その結果、マイルの価値は2円~3.8円でした。他にも、ニューヨーク便やロンドン便も調べてみましたが約3.8円の価値がありました。
マイルの価値は利用する時期や行先で変動するため、価値を決定づけるのは難しくその状況に応じて変動します。
筆者私の場合は、ハワイを中心とした海外旅行を考えているので、国際線エコノミークラスのマイル価値は2円を基準に考えています。
ANAマイルの価値|国際線ビジネスクラスとファーストクラスの価値を検証
ANAのビジネスクラスとファーストクラスのマイル価値の検証をします。
国際線ビジネスクラスのマイル価値
まずビジネスクラス。エコノミークラスの検証と同じ時期(レギュラーシーズン)の【成田ーサンフランシスコ】ビジネスクラスの料金は以下でした。
ビジネスクラスの料金は、エコノミークラスの約4倍に跳ね上がりました。
必要マイルはレギュラーシーズンの45,000マイルより1.7倍高い85,000マイルです。
ビジネスクラスの料金は、エコノミークラスの約4倍になりますがマイルだと1.7倍なので、マイルを利用することが如何にお得かがわかりますね。
1マイル当りの価値は、約8.29円となります。
705,020円 ÷ 85,000マイル
マイルの価値もエコノミーと比べて約2倍になりました。
国際線ファーストクラスのマイル価値
続いてファーストクラス。
エコノミークラスの検証と同じ時期(レギュラーシーズン)の【成田ーサンフランシスコ】ファーストクラスの料金は以下でした。
ファーストクラスの料金は、エコノミーの約10倍、ビジネスの約2.4に跳ね上がりました。
必要マイルは150,000マイルですので、エコノミーの3倍、ビジネスの約1.8倍です。
1マイル当りの価値は、約11.5円となります。
1,725,020円 ÷ 150,000マイル
マイルの価値もエコノミーの価値の約3倍、ビジネスクラスの1.38倍になりました。
現金でファーストクラスに乗る場合、エコノミークラス10回分の料金が掛かるのに対し、マイルだとエコノミークラスの3回分です。
やはり、現金とマイルでは、マイルの方が圧倒的に効率が良いことがわかります。
ANAマイルの価値|国内線のマイルの価値を検証
国内線のマイルの価値を、下記の3つの路線で検証しました。
①羽田/那覇
②羽田/伊丹
③羽田/千歳
検証① |ANA国内線マイルの価値|羽田/沖縄
羽田/沖縄の料金(片道)は、レギューラーシーズンの場合は、約9,000円~20,000円の幅があります。
羽田/那覇の(片道)の必要マイル数は9,000マイルなので、
羽田/那覇の1マイル当りの価値は、約1円~2.2円となります。
9,000円~20,000円 ÷ 8,000マイル
検証②|ANA国内線のマイルの価値| 羽田/伊丹
羽田/伊丹の料金(片道)は、レギューラーシーズンの場合は、約8,000円~12,000円の幅があります。
羽田/伊丹の(片道)の必要マイル数は6,000マイルなので、
1マイル当りの価値は、約0.7円~2円となります。
8,000円~12,000円 ÷ 6,000マイル
検証③|ANA国内線のマイルの価値| 羽田/千歳
羽田/千歳の料金(片道)は、レギューラーシーズンの場合は、約9,000円~20,000円の幅があります。
羽田/伊丹の(片道)の必要マイル数は7,500マイルなので、
1マイル当りの価値は、約1.2円~2.6円となります。
9,000円~20,000円 ÷ 7,500マイル
ANAマイルの価値~まとめ~
- 国際線エコノミークラスにおけるマイルの価値は、2円~2.8円。
- 国際線ビジネスクラスにおけるマイルの価値は、8円超。
- 国際線ファーストクラスにおけるマイルの価値は、10円超。
- 国内線エコノミークラスにおけるマイルの価値は、0.7円~2円。
最も利用頻度の高いエコノミークラスで1マイルの価値を考えると国内線も国際線も「2円」と判断するのが妥当です。
このようにマイルの価値は1マイル=1円ではないので、年に1回でも飛行機に乗るような方は、マイルを貯める価値が高いと結論付けられます。マイルの価値を最大限に引き出すには、国際線のビジネスクラスやファーストクラスを利用するようにしましょう!
ANA国際線の必要マイル数
ANA国際線の必要マイル数は、以下の3つのSTEPで確認します。
STEP1/STEP2にあるように出発地と目的地、搭乗日のシーズンで必要マイル数が変動します。
ゾーン区分|ANA国際線の必要マイル
必要マイルを確認するために必要な出発地・目的地ゾーンは、8つのゾーンで区分されています。
Zone | 出発地・目的地 |
ゾーン1|日本 | 日本 |
ゾーン2|韓国・ロシア1 | ソウル、ラウジオストク |
ゾーン3|アジア1 | 北京、大連、瀋陽、青島、上海、杭州、広州、厦門、成都、武漢、深セン、香港、台北、マニラ |
ゾーン4|アジア2 | シンガポール、バンコク、ホーチミン、ヤンゴン、ジャカルタ、ムンバイ、デリー、ハノイ、クアラルンプール、プノンペン、チェンナイ |
ゾーン5|ハワイ | ホノルル |
ゾーン6|北米 | ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、バンクーバー、メキシコシティ |
ゾーン7|欧州・ロシア2 | ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ブリュッセル、ウィーン、ミラノ、ストックホルム、モスクワ、イスタンブール |
ゾーン10|オセアニア | シドニー、パース |
シーズンチャート|ANA国際線の必要マイル
日本、韓国・ロシア1(Zone 2)、アジア1(Zone 3)またはアジア2(Zone 4)発着
ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン | |
2020年 | 1/6 ~ 2/29 4/1 ~ 4/23 5/11~6/30 12/1~12/17 |
1/15~3/31 7/1~7/22 8/20~11/30 |
1/1~1/5 4/24~5/10 7/23~8/19 12/18~12/31 |
2021年 | 1/5~1/29 4/1~4/27 5/10~6/30 12/1~12/19 |
1/30~3/31 7/1~7/22 8/23~11/30 |
1/1~1/4 4/28~5/9 7/23~8/22 12/20~12/31 |
2022年 | 1/4~1/20 | 1/21~3/31 | 1/1~1/3 |
日本、北米(Zone 6)、欧州・ロシア2(Zone 7)
ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン | |
2020年 | 1/6 ~ 2/29 4/1 ~ 4/23 |
3/1~3/31 5/11~7/22 8/20~12/17 |
1/1~1/5 4/24~5/10 7/23~8/19 12/18~12/31 |
2021年 | 1/5~2/28 4/1~4/27 |
3/1~3/31 5/10~7/22 8/23~12/19 |
1/1~1/4 4/28~5/9 7/23~8/22 12/20~12/31 |
2022年 | 1/4~2/28 | 3/1~3/31 | 1/1~1/3 |
日本、ハワイ(Zone 5)またはオセアニア(Zone 10)発着
ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン | |
2020年 | 1/6 ~ 2/29 4/1 ~ 4/23 5/11~5/31 |
3/1~3/31 6/1~7/22 8/20~12/17 |
1/1~1/5 4/24~5/10 7/23~8/19 12/18~12/31 |
2021年 | 1/5~2/28 4/1~4/27 5/10~5/31 |
3/1~3/31 6/1~7/22 8/23~12/19 |
1/1~1/4 4/28~5/9 7/23~8/22 12/20~12/31 |
2022年 | 1/4~2/28 | 3/1~3/31 | 1/1~1/3 |
※シーズンはキャンペーンなどで変更になる場合があります。
fa-external-linkANAオフィシャルサイト|シーズン・必要マイルチャート
シーズン別のANA国際線の必要マイルチャート(日本発着)
日本(Zone 1)発着のシーズン別マイルチャートです。
日本発着以外のマイルチャートはfa-external-linkANAのオフィシャルサイトをご覧ください。
日本(Zone 1)⇔韓国・ロシア1(Zone 2)のANAマイルチャート
Zone 2: ソウル、ラウジオストク
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 12,000 | 15,000 | 18,000 |
プレミアムクラス | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
ビジネスクラス | 25,000 | 30,000 | 33,000 |
ファーストクラス | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
日本(Zone 1)⇔アジア1(Zone 3)の場合
Zone 3: | 北京、大連、瀋陽、青島、上海、杭州、広州、厦門、成都、武漢、深セン、香港、台北、マニラ |
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 17,000 | 20,000 | 23,000 |
プレミアムクラス | 30,000 | 33,000 | 36,000 |
ビジネスクラス | 35,000 | 40,000 | 43,000 |
ファーストクラス | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
日本(Zone 1)⇔アジア2(Zone 4)の場合
Zone 4: | シンガポール、バンコク、ホーチミン、ヤンゴン、ジャカルタ、ムンバイ、デリー、ハノイ、クアラルンプール、プノンペン、チェンナイ |
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 30,000 | 35,000 | 38,000 |
プレミアムクラス | 46,000 | 51,000 | 54,000 |
ビジネスクラス | 55,000 | 60,000 | 63,000 |
ファーストクラス | 105,000 | 105,000 | 114,000 |
日本(Zone 1)⇔ハワイ(Zone 5)の場合
Zone 5: ホノルル
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 35,000 | 40,000 | 43,000 |
プレミアムクラス | 53,000 | 58,000 | 61,000 |
ビジネスクラス | 60,000 | 65,000 | 68,000 |
ファーストクラス | 120,000 | 120,000 | 129,000 |
日本(Zone 1)⇔北米(Zone 6)の場合
Zone 6: | ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、バンクーバー、メキシコシティ |
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 40,000 | 50,000 | 55,000 |
プレミアムクラス | 62,000 | 72,000 | 77,000 |
ビジネスクラス | 75,000 | 85,000 | 90,000 |
ファーストクラス | 150,000 | 150,000 | 165,000 |
日本(Zone 1)⇔欧州・ロシア2(Zone 7)の場合
Zone 7: | ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ブリュッセル、ウィーン、ミラノ、ストックホルム、モスクワ、イスタンブール |
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 45,000 | 56,000 | 60,000 |
プレミアムクラス | 67,000 | 77,000 | 82,000 |
ビジネスクラス | 80,000 | 90,000 | 95,000 |
ファーストクラス | 165,000 | 165,000 | 180,000 |
日本(Zone 1)⇔オセアニア(Zone 10)の場合
Zone 10: シドニー、パース
対象クラス | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
エコノミー | 37,000 | 45,000 | 50,000 |
プレミアムクラス | 54,000 | 62,000 | 67,000 |
ビジネスクラス | 65,000 | 75,000 | 80,000 |
ファーストクラス | 設定なし | 設定なし | 設定なし |
ANA国内線の必要マイル数
ANA 国内線の必要マイル数は、搭乗するシーズンと飛行距離で決まります。
シーズンチャート|ANA国内線の必要マイル数
ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン | |
2020年 | 1/6~2/29 4/1~4/23 12/1~12/24 |
3/1~3/12 5/11~8/6 8/24~11/30 |
1/1~1/5 3/13~3/31 4/24~5/10 8/7~8/23 12/25~12/31 |
2021年 | 1/5~2/28 4/1~4/27 12/1~12/24 |
3/1~3/11 5/10~8/5 8/23~11/30 |
1/1~1/4 3/12~3/31 4/28~5/9 8/6~8/22 12/25~12/31 |
2020年 | 1/4~2/28 | 3/1~3/10 | 1/1~1/3 3/11~3/31 |
必要マイルチャート(片道)
詳しい情報は、fa-external-linkANAオフィシャルサイト|シーズン・必要マイルチャートでご確認ください
マイル(距離) | ローシーズン | レギューラー | ハイシーズン |
0~300マイル区間 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
301~800マイル区間 | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
801~1,000マイル区間 | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
1,001~2,000マイル区間 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
マイル(距離)|0~300マイル区間
出発地 | 行先 |
東京 | 秋田、庄内、仙台、新潟、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪 |
大阪 | 萩・石見、松山、高知、福岡、大分、熊本、宮崎 |
名古屋 | 新潟、松山 |
札幌 | 利尻、稚内、女満別、根室中標津、オホーツク紋別、釧路、函館、青森、秋田 |
仙台 | 小松 |
福岡 | 対馬、五島福江、宮崎 |
長崎 | 壱岐、五島福江、対馬 |
沖縄 | 宮古、石垣 |
マイル(距離)|301~800マイル区間
その他の発着区間
マイル(距離)|801~1,000マイル区間
出発地 | 行先 |
東京 | 沖縄 |
大阪 | 石垣、宮古 |
静岡 | 沖縄 |
名古屋 | 沖縄、宮古 |
札幌 | 福岡 |
マイル(距離)|1,001~2,000マイル区間
出発地 | 行先 |
東京 | 石垣、宮古 |
名古屋 | 石垣 |
札幌 | 沖縄 |
沖縄 | 仙台、新潟 |